エロ漫画道 黎明編
全米号泣!チンポを見せに泌尿器科に行ったあの日・・・
 あの夏、一番静かな海で起きた優しい奇跡


その1

 私の名前は『天馬ふぇみお』。凌辱系専門のエロ漫画家をやっている。

 現在、一水社より刊行の『純愛果実』という雑誌で描かせてもらっているのだが、その名の通り純愛モノに的を絞った雑誌レイプだアナルだ鞭だ浣腸だといったハードな凌辱モノを描いている今の自分の方向性に行き詰まりを感じ、180度路線変更して甘酸っぱい純愛モノを無理して描いたら読者アンケートが散々だったという悲しい現実からも目を背けずに、今日も自分の一物とGペンを握り締める人生の放浪者である。

 そう、人は生きるためには、現実から目をそむけることはは出来ない。
いつかは、自分自身を見つめ直さなければならない時が来る。

 変わり果てた自分自身をはっきりと見つめ、それが幻ではなくありのままの自分だということを、自分が自分で思っているよりもずっとたいした人間ではないという現実を、いつかは受け入れなければならない。
 勿論それは楽なことではない。それを受け入れることは苦痛だろう。それでもしなければならない。人が人であり続けるために。

 私も、変わり果てた自分自身を目の当たりにする機会があり、そのときはショックで卒倒しそうになったが、そのとき現実から逃げはしなかった。真っ向から立ち向かった。そう・・・あれは大學1年、19歳の冬のことだった・・・・。

 ある真夜中、無性に体のある個所痒みを感じた。
 それまでそんなところが痒くなるなんてことはなかったが、あまりぼりぼり掻きすぎても皮膚に負担がかかりそうなので、とりあえず私はパンツを脱ぎ、痒い個所、即ち自分自身を観察してみたが、特に何か湿疹が出来ていたりとかそんな変わったことがあるわけではなかった。

 いや、一応先っちょの部分に小さな赤いブツブツがかすかに出来ていたのだろうが、そのときは先っちょの部分は痒くなかったので注意が向かなかった。

 とにかく痒い!痒過ぎる!

あまりに痒いのでムヒを塗ってみた。
 多少スーッとするが所詮焼け石に水。

で、今度はキンカンをちょこっとだけ塗ってみた。ちょこっとだけだ・・・

 ちょこっとだけど・・・・沁みる!痛い!!痛すぎる!!

キンカンはチンポに塗っていはいけない!
私は人生における大事な何かを学んだような気がした。

 私のジュニア〈活きの良さという意味でいえばむしろシニアと呼ぶべきなのだが〉は人一倍繊細で、寂しがり屋で毎日私が優しく頭を撫でてやると尻尾を立ててそれに応えてくれるようなかわいい、ほんとに小さくて可愛い奴である。

 私はそんな息子に『ふぇみ太郎』という名前をつけ、顔を描いてやり、スクリーントーンで服を作ってやった。
 さらに笑顔を浮かべる息子の背中をいつも優しくさすってやり、そうすると感極まった息子は亀のような形をした頭から白く濁った嬉し涙を放出するのだった。
 

息子近影


 そんな可愛い息子の柔肌にキンカンという劇薬を塗りつけた上に、このうえ手で掻きまくったら息子の体はボロボロになってしまうだろう。
そこで乱暴に爪で掻いたりせず、氷で冷やして痒さをまぎらわすことにした。 

 痒いときには氷で感覚がなくなるまで冷やす というのは私が昔湿疹で悩まされたときに思い至った生活の知恵であった。
 そんな知恵が久しぶりに役立とうとは。もう今なら藤原紀香にペロペロされても何も感じません、というくらいまで氷でジュニアを冷やし、さすがにこれ以上は凍傷になっちまうぜ、ともう一人の自分がドクターストップかけたところで、わたしはその日は日課のオナニーも自粛して床に着くことにしたのだった。

 翌日、自分の可愛い一人息子無残な姿で発見されることになろうとは露知らずに・・・