私の名前は天馬ふぇみお陵辱系専門のエロ漫画家である。

先日整形外科でレントゲンをとったが、まだ剥離骨折した骨盤の骨が完全にはくっついていないらしい。知り合いの間で、なんで股関節なんて骨折するんだ?と一時話題になり、おそらく電動式三角木馬のやりすぎだろう、という憶測が飛び交ったという。
やはりエロ漫画家にはいまだに偏見が付きまとうようなので、今日もその誤解を晴らすべく、世間の疑問に答えよう。

Q.2『いつもムラムラしながら描いてるの?』
 
 これもエロ漫画家だとカミングアウトしたときによくされる質問である。特に女性でこういう質問をする方が多い。はっきり言おう

....んな訳ねーだろΣ(゜Д゜;)

 漫画を描くというのは、想像以上に地味な作業なのである。

デッサンの狂いやコマ割、構図などを試行錯誤しながら下書きを描き、それにペンをいれていき、なるべく手間を省くことを考えながら最低限度の背景を入れ、スキャンしてパソコンに取り込んで、PC上でベタ塗りやトーン張り、書き文字の合成などを行っていく。
 描いてるのは裸の女でも、こっちにしてみれば純粋な作画作業でしかない。

本当に 『作業』 なのだ。そこにもはや煩悩の付け入る隙はない。

 例えば銀行員がチンポをギンギンに勃起した状態で、帳簿の計算に集中できるだろうか?
パンツがカウパー汁で湿ってしかたないような状態でコンビニ店員はまともにレジ打ちできるだろうか?


 ちなみに今や死語となりつつあるテレクラであるが、かけてくる女の子の9割以上が店側の用意したサクラである。

そのサクラの女の子たちだって、

あたし今すごい興奮してるの・・・アソコがくちゅくちゅ言う音聞こえる?テレホンセックスしよっか?電話越しにアタシのあそこ舐めて。あっ、あああん・・・あっあっあっああ」

などと等とやってはいるものの、実際には作業と割り切っていて、ネイルやったり漫画読んだりしながらやってるのであって、決してマンコをぐっちゃぐっちゃに濡らして興奮しながらしてる訳ではない。(ちなみに、『アタシのアソコ濡れてるの分かる?』とかいってくちゅくちゅ音を聴かせる時は、大抵口で音を出すか、仕事熱心な人は濡れたスポンジを用意して音を出したりしてる)それと一緒なのである。

 ただし、作画作業に入ると勃起することはないが、その前段階である、ネタを考えたりコンテ(編集さんに今回はこういう話ですよ、というのを説明するためにラフに描いた下書きのこと)を切る作業の時には、その限りではない。

 エロいストーリーを頭の中でこねくり回して考えてるときは、おそらくどの作家も、(私も含めて)勃起している。その段階で勃起しないストーリーではおそらく読者の誰も食いつくまい。

 ちなみに私は毎回己を勃起させながらストーリーを考えてるのにもかかわらず、編集さんから「天馬さん、もうちょっとまともなヤツでお願いできますか?」と駄目だしされることがままある。

私の勃起基準はどうやら一般人とは多少乖離してるようである