あけましておめこ・・・いや、もとい、おめでとう。
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 私の名前は天馬ふぇみお、凌辱系エロ漫画から一般誌のちょいエロ漫画から自分のチンコまで多岐にわたってカキ続けるハイパーエロメディアクリエーター、略して HEMC である。

 新年早々こんなチンポブログを覗きにきてるような諸君の今後はたかが知れてるとは思うが、今年もよろしくお願いしたい。

 先日、私がたまにキックボクシングを教わってる小鉄塾の先輩がとある漫画を貸してくれた。大塚英志・原作×藤原カムイ・作画の「アンラッキーヤングメン」という、3億円事件を題材にした漫画である。




 アンラッキーヤングメン・・・ついてない若者、という意味である。

 アンラッキーヤングメン・・・それはまさに私のことである。プレイコミックの締め切りが正月明けなのにもかかわらず、正月から風邪をひいてしまったのだ。
 全く持って、私という男は不幸な男だ。

 なわけで、最近の不幸話をいくつかさせてもらおう。

《前科》

 先月、警官に職質された挙句、前科がついた、とブログに書いたらいろんな人から連絡を受けたのであるが、一応警官にペンネームも教えてるので、ほとぼり冷めるまでは詳細は書かないでおくことにした。別に勿体つけるほどの話ではないので、今更な気がするのだが、そのときのことを書こう。


 中学時代からの友人、●島からアキバで買い物するから付き合って欲しいと誘われたのは11月の初旬であった。
 ちょうどプレイコミックの締め切りが終わった頃だったし、ペンタブも買い換えなきゃいけなかったので、誘いに乗り、オタクと家電とメイドの聖地、秋葉原に行くことにした。
 ●島は少し遅れるようだったので、しばらくアキバを散策することにした私は、ツクモ電機のPCコーナーを覗いた後、大通りを渡って向かい側の店に行こうとして、車道をそのまま突っ切ったら、間の悪いことにパトカーが止まっていた。そしておまわりさんが立っている。

 ちょっとばつが悪かったので目をそらしたら、案の定職務質問を受けた。自慢じゃないが、私は普通に街を歩いていてもよく職質を受ける。とりたててやばい格好はしてないと思うのだが、ましてアキバで薄汚れたシャツの裾をジーパンの中に入れてナップサック背負って紙袋を手に提げてる方々に比べたら絶対怪しくないと思うのだが、警官の目に留まってしまったのだから仕方ない。

 荷物チェックをされたら、なかには痴漢撃退スプレーがはいっていた。通り魔事件があったいわくつきの場所だから当然の自衛手段と思って入れておいたのだ。
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 せいぜい厳重注意で済むかナーと思ったら、

 軽犯罪法違反

 でお縄ということになった。
 そのスプレーは自衛用に持ち歩くためのものとして普通に売られてるものなのだが、持ち歩いたら罪になり、「買ってもいいけど家に置いとけよ」という、そういうものらしい。

 ちなみに軽犯罪には立小便やら、痴漢なんかも含まれる。痴漢はともかく立小便で前科がついたらたまらんのだが、見つけた警官の気持ち次第では前科がついてしまうのだから注意を要したい。

 そんなわけで、ようやく●島が遅れてやってきたのとほぼ入れ違いで、私はパトカーで連行されていった。私の頭の中ではドナドナが繰り返し流れていた。そのときの様子は、●島がしっかりツイッターに書き込んでいる。

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 その後、警察署で調書を取られ、指紋をとられ、よくある犯罪者風な写真もとられた。それに関しては、別にエロ漫画家の私にとって経歴に傷がつくくらいなんでもないので「いい経験をしたなぁ」くらいのものだし、警察官も態度は穏やかで皆いい人そうな感じだったし、知らなかったとはいえ持ち歩いちゃいけないはずの危険物を持ち歩いてたのは確かなので捕まったことに文句は無いのだが・・・一つだけ声を大にして言いたい。

 段取り悪すぎ!!

 とにかく、警察というところは、段取りが悪い。

 取調官が調書をPCで打ってるのだが、タイプが遅い。

 そして調書を取るそばから、取調官に一度話したことを別の警官がまた聞いてくる。どうやら向こうは向こうで別の書類を書いてるらしいのだが、そのたびに私は何度も何度も住所や名前やいろんな情報を繰り返しいわなければならない。

 つーかPCつかってんだから情報共有にしてくれ!!何のためにLANでパソコン繋げてんだ!漫画家のアシスタントでこんだけ段取り悪かったら間違いなく首にされる。

 警官にはペンネームから何から何まで話した。黙秘権があるといわれたけど、隠すことは何も無いしこっちも飽きてきたから早く帰りたかったし。代表作も聞かれ、今まで出一番売れた漫画は「陵辱!陵辱!!股陵辱!!!」だったのだが、あえてそれには触れず

”秋田書店の『プレイコミック』で「LOVERS HOTEL」という漫画を描いてます。「クロサギ」と同じ方の原作です”

と、原作の夏原先生のネームバリューを最大限に使って怪しくないやつですアピールをした。

 もし、警官がその場で『天馬ふぇみお』をググって、過去の単行本や、このブログを発見していたら、帰りがさらに1時間は遅れていたことだろう。

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↑私の一番売れた代表作。やはりタイトルのインパクトが勝因であろう。
ちなみにアマゾンでは「凌辱」という言葉がNGワードになってしまい、
私の過去の単行本はほとんどアマゾンで売られなくなってしまった



 そんなこんなで、30分で済みそうな簡単な調書取りが結局2時間以上かかり、その間、●島は秋葉で待ちぼうけである。2時間半後、ようやく開放された私は、パトカーで秋葉まで再び送ってもらい、●島と合流し、晩飯を食べて帰った。●島もまたアンラッキーヤングメンである。


 以上が、私に前科がついたという話の全てである。もったいぶって時間を置いて書いた割にはまったくたいしたことの無い話だ。ところで昔、デスノートの小畑健先生が車に登山ナイフ置いてて捕まったことがニュースになったことがあったが、あれって取り調べた警官が漏らさない限り外に出ない情報だと思う。そして小畑先生ならニュースになるのに、私ごときが捕まっても何のニュースにもなりゃしない。

全くの捕まり損である。


 しかし、私に降りかかる不幸はこんなものではなかった。次回は、漫画『アンラッキーヤングメン』をめぐる、男としての尊厳を地に貶めさせられた私の更なる不幸話を語ろうと思う。