私の名前は天馬ふぇみお、男女の愛のロマンを紡ぐデジタルコミックアーティスト、人呼んで「E-ロマン画家」である。
 E-ロマン画家として、本来ならこのブログでも愛のロマンやチンコやオナニーやチンコやチンコやチンコのことについて書くべきなのかもしれないが、今回も本来のキャラを捨て、真面目に世相について論じたいと思う。

 しかし、口で偉そうなことを言うだけなら誰にでも出来る。

 地球温暖化を啓発しノーベル平和賞を受賞した、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏。ゴア氏の邸宅の月の電気料金が100万円以上かかってることを叩かれていた。ゴア氏の功績は確かに立派だが、温暖化防止を訴えるなら、自らも率先して節電すべき、というのはもっともな意見だ。

 私も、ネットで政府批判や東電批判で責任転嫁して自らは何も行動しないおバカなお猿さん達に苦言を呈して来た以上、自らの信念を行動で示すする必要があるだろう。

 私は前回、「エロ漫画家が真面目に偉ぶった文章書くのは申し訳ないので、せめてチンチン丸出しでキーボードを打つことにする」と書いたが、口で言うだけならなんとでも言えるだろ、と思った方もいるだろう。

 下の写真を見て欲しい。↓ご覧の通り本当にフルチンで書いているのだ。

fd8ef88d.jpg


 私が口だけでの人間ではない、とわかってもらったところで、前回、前々回に引き続いて真面目に世相を斬って行こうと思う。



《庶民の怒り ~その3~》

 前回、当事者意識が欠落したまま、善意の傍観者のごとく東電や政府やパチンコ屋を叩いてるおバカさん達を批判した私である。なんで彼らはあんなにバカなのだろうか。
 、というものを知らないのだろうか?
 同じ日本人として情けなくなる。裸一貫から人生やり直せ、と心から思う。

 そんなおバカさんが増長するのには、原因がある。政治家やマスコミが上辺だけとはいえバカな庶民に迎合しようとするからだ。
 テレビのワイドショーなんかは庶民の味方である。これは庶民が偉いからではない。
 視聴率を稼ぐ為には視聴世帯の中で最大数を誇る「庶民」を味方につける必要があるからだ。


 だから夏の午後の時間帯、消費電力のピークタイムをどう乗り切るかについて、東電が電気料金の値上げを検討したことに対してワイドショーのコメンテーターたちは怒りとともに反対を唱えていた。

「夏場エアコン使えなくて老人が死んだらどうすんだ?庶民のことを本気で考えてるのか?!」・・・と。

 ちなみに、これら庶民の味方のコメンテーターたちは庶民の云倍、云十倍もの年収があって、普段からエアコンの効いたスタジオで過ごすのが当たり前な方々である。
 電気の使用料を減らさせる為には電気料金を上げるのが一番手っ取り早い。殆どの大企業が25%の節電を進めている中で、一般家庭も同じだけの節電をするのは当たり前の話だろう。
 一般家庭の電気料金を約1.34倍にすれば、25%節電してちょうど今まで通りの電気料金を払う計算になる。夏の午後のピークタイム時は2倍くらいにしていいかもしれない。

 夏の暑い時に、停電してエアコンも扇風機も冷蔵庫も止まってしまう事態を避けるための節電であり、その方策としての電気料金値上げなのに、「エアコンが止まったら老人が死ぬだろ!」って言い草はアホ丸出しもいいとこだ。

 第一涼しいスタジオでのうのうと過ごすエセ庶民派の金満コメンテーターの方々には想像もつかないのだろうが、エアコン使わずに生活してる人間はこの日本にもごまんといるし、ましてや途上国なら扇風機すら使ってない人たちも当たり前にいる。

 私の兄貴の婚約者はフィリピン人だが、家族はマニラにいて、もちろん日本より暑いその国で、エアコンなんか使わずに生活してる。

 かくいう私もデビュー当初はエアコンの無い部屋に住んでたが、扇風機と霧吹きがあればなんとか乗り切れる・・・その代わりほぼフルチンで過ごすことにはなるが。
 エコロジストで生真面目な今も夏の昼間にエアコンをつけることはほとんどない。さすがにアシさんが来た時はつけるけど。
女性アシスタントの前で上の写真のような格好のまま仕事してたら猥褻罪で新聞を賑わす羽目になるだろう。


 そもそも、エアコン禁止令が出されたわけでもなく、ただピークタイムの電気料金が上がるだけなのだから、普段より高い電気料金を払うか、普段より低めの温度設定にすればいい話であり、さらに極論いうなら、エアコンつけられないから老人が死ぬ、というなら、それはもはや自然淘汰の範疇だろう。

 エアコンつけずに夏を過ごしてる御老人だってこの日本に腐るほどいるのだ。老人を山車にして自分達の責任を放り投げるのはやめていただきたい。つーか、それを大多数の世論の大便、もとい代弁のように言うのはやめていただきたいのだ。

 ネットの世界では馬鹿とまともな人間の割合が8:2くらいでバカが多いのだが、少なくとも私の周りのリアル庶民な方々においては、節電や電気料金の値上げくらいでガタガタ抜かす恥知らずなヤツはあまりいない。多分8:2くらいで私と同じ、まともな人達である。
e03edb6e.jpg


 ↑一人の善良な国民として、国の未来をいつも憂いてる私である


 当たり前の話だが、何かを得る為には何かを犠牲にしなければいけない。

 チェルノブイリ原発よりも古い福島原発が稼動予定の30年を過ぎても継続使用されていたのも、反対の声が大きくて新規の新型原発が作れなかったからであり、福島第一原発が廃炉になり、新規の原発はどこの県も引き受けようとはしないとなると、関東の電力不足は一時的なものではなく、慢性的に続くことになる。

 「原発はなくせ、でも庶民には電気を今まで通り使わせろ」、なんて戯言は、バカでも猿でも社民党の福島瑞穂でも言える
 だが実際には、「原発は危険だ、脱原発を進めよう」、というのなら今までの暑けりゃ当たり前のようにエアコンつける生活を見直す覚悟がいる。
 逆に今までの生活が守りたければ、自分の生活圏のそばに原発が出来ても受け入れるか、もしくは高い電気料金支払うか、電気を捨ててガスパッチョに頼るか、いずれにしろそれなりの覚悟がいる。ちなみに私は練馬在住だが、別に東京湾に原発を作ってもいいと思ってる。

 私達は、金持ちも貧乏人も、大企業も一般家庭も分け隔てなく、当事者なのだ。自分達の住む国で震災が起き、自分達が選んだ政府が対応に苦慮し、自分達に電気を提供していた発電所で事故が起きてるさなかに、自分の生活を守る為に自分がある程度泥を被る覚悟で行動をしなければならないのは当たり前なのだ。

 政治家は常に「庶民の味方」を心がけ、庶民の皆様に頭を下げるが、それは投票権だけは金持ちも貧乏人も同じ一票が与えられているからというだけで、そんな政治家の上辺だけのへつらいを真に受けて、自分達はただただ政府に何かしてもらって当然なんて思い上がってはいけない。エロ漫画家が己の社会的地位を自覚して卑屈に生きねばならないように、庶民も矮小な己の身の程を自覚して生きるべきなのだ。

 庶民なんて、別に偉くもなんとも無いただの貧乏人の集まりなのだから

 すこし真面目に熱く論じすぎてしまった。堅苦しい話題が続いてしまったので、最後に可愛い猫の写真でなごんでいただきたい。
膝の上に載るのが大好きなとても人懐っこい猫なのである。↓
597f98bc.jpg

決してチンコを隠すために無理やり膝に乗せたわけではない