私の名前は天馬ふぇみお、ただのしがないエロ漫画家であるが、そんな私のことを人は「純粋な男女の愛のロマンを描くデジタルコミックアーティスト」という意味で『E-ロマン画家』などと呼んだりするようだ。

 ちなみにそんなロマン画家の代表作は「凌辱!凌辱!!股凌辱!!!」である

さて、私は今、悲壮感に満ちている。プレッシャーに押しつぶされそうだ。

 いつもはシモネタキャラを演じて、無理してでもポップなシモネタを披露するところだが、今の私にその覇気はない。
 チンポも全然立たない。一日1回オナニーを欠かさないというのに、今、私のちんぽは明日のジョーの最終回のごとく、立ち上がる気配がない。

 その原因がストレスによるものなのか、20分前にオナニーしたばかりだからなのかは神のみぞ知るところであろう。


《プレイコミック7月号発売》


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 プレイコミック7月号が発売された。原作の夏原武先生と組んで私が作画を担当してる、『LOVERS HOTEL』の第10話も載っている。
 
毎回『ラバーズホテル』で結構ガッツリとおっぱいや陰毛(一般誌なのでチンポマンコをはっきり描くわけにはいかないのだ)が描かれ、あまつさえ今回は子宮断面図まで出てきてしまっているが、これらは私が独断で勝手にやっていることである。

 だが、困ったことが起きた。今月号からがっつりエロ系の新連載が一気に2本も始まってしまったのだ。

 「唯一のお色気のある漫画」の地位が完全に崩れてしまった。 

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↑榎木知之先生の新連載「ヒナコ日和」
くやしいがとても線が柔らかで絵に色気がある

 エロ漫画の世界で10年頑張ってにっちもさっちもいかなかった私である。硬派な漫画ばかりの雑誌で描くから私ごときの裸でもエロイと思ってもらえるのだ。
 他のエロ系の作品と、がっつりエロの土俵で張り合っても勝てるわけがない。

 何しろ私の絵は・・・困ったことに本人色々頑張ってはいるのだが、全然エロくないのである。
 その理由はハッキリしている・・・・・。

 私のは・・・・堅いのだ・・・・。チンポの話ではない、描線の話である。

 描線とトーンだけで表現されるモノクロ漫画の世界で女性を描く場合には、どう柔らかい線が描けるか、が重要なポイントになる。
 当然私も、柔らかい線を描けるようになりたいと思って何年も試行錯誤しているにもかかわらず、いまだに柔らかい線が描けない。私の描く線は・・・堅いのだ。

 下は、大人気ボクシング漫画、「はじめの一歩」のワンシーンである。

 パンチの軽いボクサーがどう努力してもパンチの質を変えることが出来ないように、柔らかい線を引けるか否かというのも、おそらく持って生まれた才能なのでどうにもできないのではないか、とすら最近思っている。

 宮田君の苦悩が今の私には痛いほど理解できる。

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 人生とは本当に難しい。

 堅くなって欲しいチンポは肝心なときにプレッシャーに負けて柔らかくなってしまうというのに、柔らかくあって欲しい描線はぜんぜんカチンコチンに堅いままなのだ。

 ちなみに「はじめの一歩」と「みじめなインポ」は語感が似ている。だがそんなことは今はどうでもいい。

 勝ち目のない戦でも男には闘わなければならない時があるのだ。戦に負けて打ち切りになることがあったとしても、せめて「もっと頑張っておけば」と後悔しないですむように100%の力を作品に注ぎたいではないか。

 持って生まれた線の質はどうしようもないと半分あきらめつつも、少しでも色気のある絵を描けるように、オマンコファイルを傍らに、今現在チクビの描き方を試行錯誤している。私も漫画の端くれである。連載という名の生存競争のリングにあがった以上、この二つの拳と一本のチンポで闘うしかないのだから。

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↑おマンコファイル38ページ「おっぱい」の章より

 ちなみに「オマンコファイル」とは何かというと、かの「X-ファイル」を参考に、私が作った膨大な女体資料集のことである。
 いろんなエロマンガを切り抜いて、「おっぱい」「正常位」「騎乗位」などと項目ごとに分類して、ファイリングしてあるのだ。
 勉強熱心な私の血と汗の結晶なのだが、親がもしこれを見たら「オナネタの為にこんなスクラップブックまで作るなんて・・・」と誤解されること請け合いである。