私の名前は天馬ふぇみお、今年の夏を一切満喫せず、ただ熱さにうだっていたE-ロマン画家である。

 普通ブログでは「『ロードオブザリン グ 王の帰還』というDVDを観た」とか「ラーメン二郎で食べた」とかいったとりとめもない日常を綴ってる人が多い。
 だが、私の日常は

「『ヌード・オブ・ ザ・リング 王の股間』というDVDを観た。」

「ザーメン遅漏だけど出した」

といった風に余りに無味乾燥なので、仕方なくどうでもいい自分の裸の写真だっ たりオナニーについての自分なりの考察だったり、そんなことばかりブログに書いてきた。

ヌード・オブ・ザ・リング 王の股間 [DVD]

 かようなまでに私の日常はつまらないのだが、先日近場に住む友人のエロ漫画家さんのところに遊びに行ったら面白い事態になってらしたので、他人の面白い日常について書いてみよう。


《骨折》

 近所に住む友人のエロ漫画家、A木先生のとこに遊びに行ったら、左手に仰々しいギプスをされていた。

 オナニーをハードにやりすぎて腕の骨が折れたのだろうと思ったのだが、本人曰く、家でこけて手をついた時に勃起り・・・いや、ポッキリ折れてしまったらしい。
 いや、ひょっとしたらオナニーのやりすぎで腕の骨が折れたんだけど、さすがにそれを正直に言うのは恥ずかしいから「転んで折った」と言い繕っただけなのかもしれない。真相は藪の中だ。
牝ロ牝ロにして!! (MUJIN COMICS)

 ただのオナニーによる骨折と侮るなかれ、どうやらA木先生は全身麻酔をしてプレートを埋め込む手術をして、一週間入院していたらしい。
 しかも手術が終わって目が覚めると、左手はギプス、右手に点滴の針、そして尿道にはカテーテルが差し込まれていて、ほとんど体を動かせない状態だったとか。

 腕が折れたのに、なぜ尿道?と思う方もいるだろう。全身麻酔をしたときに失禁しないように尿道カテーテルをつけるのだが、これがエロティックな快感を感じるかと思いきや、勃起する気もなくなるくらいに痛いらしい。


 動けねーのに尿道に管差し込まれる気分ってのはたとえると・・・水の中に1分しか潜ってられない男が、限界一分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間!グイイッ・・・とさらに足をつかまえられて水中に引きずり込まれる気分に似てるってぇのは・・・どうかな?


 とA木先生はおっしゃっていた。私には喩えがよく分からなかったが、とりあえず「全然カワイソーとは思わん」と言っておいた。
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 手術後身動きできないまま丸一日を過ごし、翌日、動けない苦しみと尿道の痛みから早く解放されたいと、看護婦さんに朝一で「カテーテルをとってくれ」と懇願したところ、看護師さんはあっさりその願いをききいれてくれた。

 ちなみにカテーテルを入れられると痛いが、抜くときはもっと洒落にならんくらい痛いらしい

 ゆっくり抜くのではなく、一気に引き抜くらしいのだ。

ちょうどスタープラチナが花京院典明の脳に埋め込まれたDioの肉の芽を引き抜くような感じだ。

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尿道は性感帯じゃない・・・・

 私は人生において大事な何かを学んだ気がした。

 生真面目なA木先生は「今後尿道を責めるようなプレイを漫画で描くことはないと思う。あの痛みを知ってしまった以上、嘘は描けない」としみじみと語っていた。
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 ちなみに私はアナルに異物を挿入される痛みを知っているが、漫画の中で処女がいきなりアナルで感じるような描写を平然と描ける漢(おとこ)の中の漢である。