「娘に自分の仕事をばらす時」その3


 私の名前は天馬ふぇみお、凌辱系専門のエロ漫画家である。ところで読者諸君は自分の仕事に誇りを持っているだろうか?私は自分の仕事に誇りを持っている。母親にすら、自分の仕事については正直に話している。
 昨日も田舎に住む母は電話でこんなことを言ってくれた。
「風邪引かずに元気でやってるのかい?漫画家のアシスタントの仕事って生活が不規則になるだろうから健康に気をつけるんだよ」
……うむ、確かに嘘はついていない。去年の秋、一ヶ月くらい、仕事が無くて他所の作家さんのアシスタントに行っていた。それ以外の11ヶ月はひたすら家でチンコとかマンコとか描きまくっていたが、嘘はついていない。
 
 先日「風俗体験ルポ漫画」の取材で大塚にあるピンサロに出向き、店のおごりでサービスしてもらったのだが、そのとき女の子と「親に仕事のことをどう誤魔化すか」という話題で盛り上がった。もちろんその後に彼女の熟練のテクによって私の股間はそれ以上に盛り上がったのであるが。帰り際に私は「親に嘘をつくのはよくないよ。」とひとこと苦言を吐いて、そのピンサロを後にした・・・。

 ところで、今回のテーマは一体なんだったか?

 そうだ、いつか生まれてくるはずの娘に送るメッセージのはずだった。いきなり話が脇道にそれたようだ。

 わたしは自分の生き様について、いつか娘に語るときが来るだろう。一時は、娘に『自分は哲学者なんだ』と誤魔化すことを考えていたが、やはり私は自分にも他人にも嘘はつけない。正直さだけがとりえの男である。胸を張ってこれまでの生き様を娘の由紀恵(←娘が生まれたらつける予定の名前だ)に語るべきなのではないかと思いいたるのだった・・・・・。


@第3章 人という字は人と人が支えあうと書くんだ・・・

由紀恵
 「パパー、何見てるのー?」
ふぇみお
 「学生時代、英語サークルの仲間がパパに送ってくれた色紙だよ」

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由紀恵
 「みんなが色々なメッセージ書いてくれたんだね。

  『君の口から限りなく流れるシモネタをとめることが出来る人は誰もいません…』

  『シモネタ大王を突っ走る、そしてそのスタイルを絶対に曲げないお前を俺は尊敬してるよ...』


 「パパって皆から尊敬されてたんだね。みんなが口をそろえて『パパのシモネタがすごい』って褒めてくれてるよ。ところでシモネタって何?」
ふぇみお
 「人間の本質をくすぐる高尚なジョークのことさ。」
由紀恵
 「ふーん、よく分かんないの・・・。『残念ながらお前の"人間射精"を見れなかった...』って書いてる人いるね。人間射精って何なの?射精って図工の時間によくやるヤツ?」
ふぇみお
 「それは写生だよ。人間射精っていうのはね、カルピスを使って人間のほとばしりを表現する組体操の進化版のようなものさ。パパの十八番の芸だったんだ。」
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↑チンポ役の人間にはかなりの背筋力が必要とされる。
この芸のために私は毎日背筋100回のトレーニング
を欠かさなかった


由紀恵
 「そっかー。じゃあ、今度あたしにも見せて、人間射精。」
ふぇみお
 「人間射精は二人組みでやらないと出来ない芸なんだ。ただの射精なら一人でも余裕で出来るけどな
由紀恵
 「じゃあ今見せて、パパの射精」
ふぇみお
 「・・・・・・由紀恵が・・・もう少し大人になったらな・・・・」
由紀恵
 「あれ?今度は何?高校の卒業アルバム?ここにもみんながメッセージ書いてくれてるね。『俺をオナペットにするなよ by溝口』...オナペットって何?
ふぇみお
 「おかずのことさ」
由紀恵
 「ふーん、そういえば今夜の夕飯のおなペットは何かな?」
ふぇみお
 「ママの前でそんな言葉使っちゃダメだぞ」
由紀恵
 「・・・よく分からないけどパパってお友達いっぱいいるんだね。」
ふぇみお
 「ああ・・・ろくな友達じゃなかったけどな」
由紀恵
 「パパの写真はどれ?あ、この美術部のところで真中で裸になってひよこ頭に載せてるのがパパでしょ?アッこの全身アメリカ国旗の服着てるサンドイッチマンみたいな変なのもパパだよね?」
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ふぇみお
 「・・・・・・ま・・まあな」
由紀恵
 「パパっていつも普通の人と違うことしてたんだね。そういえば、隣の田中君のお父さんはいつも背広にネクタイ巻いて毎朝出かけてくのに、パパはいつも昼間に起きて、それからずっと書斎にこもりっぱなしだものね。」
由紀恵
「...ねえ、パパって一体何のお仕事してるの?
ふぇみお
 「・・・・・」
由紀恵
 「ねえ、どうしたの。なんで黙っちゃうの?パパ・・・?」
ふぇみお
 「お前がもう少し大人になるまで黙っておこうと思ったんだが・・・」
由紀恵
 「由紀恵もう子供じゃないもん。」
ふぇみお
 「分かった、娘よ。よく聞きなさい。パパはねえ、女のマ●コを描いてお金を稼いでいるんだよ
由紀恵
 「マ●コっていつもパパが"編集"とかいう人と電話で話すときに連発してる言葉だよね?」
ふぇみお
 「そうだよ。お前がみんなと一緒に学校にいけるのも、そんなかわいらしいフリルのついた服を着ていられるのも、毎日おいしいご飯を食べられるのも、全部パパがマ●コを描いてるからなんだぞ。」
由紀恵
 「へエー、マ●コってすごいんだ」
ふぇみお
 「ああ・・・お前も・・立派なマ●コを持つ女になりなさい」
由紀恵
 「ウン、よく分からないけど、がんばるよ。あたし、スーパーマン●になる。」
ふぇみお
 「スーパーマ●コか・・・ハハハ・・・いい響きだな。ママの分までがんばれよ」
由紀恵
 「?ママはマ●コだめだったの?」
ふぇみお
 「・・・・・・・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・わたしはこれまで自分の人生に迷いを感じたことはなかったが、ここへきて初めて迷いを感じ始めた。果たして私の人生はこのままでいいのだろうか?いつか結婚し、娘が生まれ、成長していく。ならば私も今のままではいけないのかもしれない。娘に合わせて私も人間として成長することが必要なのだろうか・・・?
 私は友人の加●拓に久々に電話をしてみた。私の友人で、早稲田大学第一文学部哲学科卒で、「人生はセックスだ」と実に明朗快活な持論をもつ男である。私の悩みにも、明快な答えを与えてくれるかもしれない。

彼は実に明快に答えてくれた


『ていうか、お前ゼッテー結婚できねーよ!!!』
(by 加●拓)