私の名前は天馬ふぇみお、ここ最近漫画を全然描いていなくて、漫画家としてのアイデンティティを失いつつあるニートe-ロマン画家・・・いや・・・むしろ漫画を描いてないのだからただのニートである。


《エロ漫画家でもニートにはなりたくない》


 NEETとは、「ねっとりした エロくて 円筒形のものといえば・・・チンポ!」というフレーズの略であり、確かにフロイトの夢診断では円筒形のものが出てくれば全て男性器の象徴とされてしまうので、的を射た言葉といえよう。

 しかしNEETには

not in education, employment or training

 という言葉を略した意味合いでも使われる。つまり、働いたら負けかな?、と思ってるナマケモノのことである。
詳しいことをしりたければ、アンサイクロペディアのニートの項目を参照していただきたい

ニート


 私はエロ漫画家なので、出来れば漫画の仕事以外はしたくない。しかし最近落ち目らしく依頼がとんと来ない。

 漫画の仕事以外で働いたら負けかな?と思っていたのだが、ニートにはなりたくなかったので、仕方なく、鍛え上げたこの体を使って稼ぐことにした。


 肉体労働ってやつである。


 このありふれた単語になぜかエロい響きを感じざるを得ない私は完全に職業病であるが、治療の意味も兼ねて、友達の電気工のつてで、パチンコ屋の改装工事の現場で雑用をしていた。

 近頃ブログを更新していなかったのは肉体労働で忙しかったからなのである。

 肉体労働で久々に経済の流れを体で感じることができた。

 なにしろ今までは、ひたすら家の中で趣味同然のお絵かきをしてるだけだった。

 それがお金に変わるといってもいまいち実感がわかないのだ。入稿して原稿料としてお金が振込まれるまでは数ヶ月かかるし、単行本の印税は忘れかけた頃に入ってくるし、5、6年前に書いた原稿が今更電子書籍化されて雀の涙な印税が入ってくることもある。

 その点肉体労働は単純である。汗水たらして働いたら日給が入ってくる。日給以外の思いがけないボーナスなんてものもない。

 ともかく、肉体労働をすることで、なんとかニートの称号を冠することは避けることができた。

 と思っていた私だが、そもそも最初から勘違いがあったようだ。

 ニートの定義は

「仕事も学業も求職活動もしていない18~34歳までの人間」らしい

・・・去年あたりから私はニートになる資格すら失っていたようだ。

 私の名前は天馬ふぇみお、ニートですらない”何か”である