私の名前は天馬ふぇみお、花鳥風月をこよなく愛す、雅なE-ロマン画家である。

 桜も私の人生も散り際であるが、とにかく先月と今月は花見ラッシュだったので、それについて書きたい。


《幻羅 飲み》


 とっくの昔に廃刊になっているのだが、10年位前、『幻羅』というマイナーエロ雑誌があった。どれくらいマイナーかというと、必死こいて『幻羅』 でグーグル画像検索してもこんなちっぽけな画像がかろうじて見つかる、レベルのマイナー誌である。
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何を隠そう私はそこで描いていたのだが、私がとんでもないサゲチン作家だったのか、それとも私なんかを起用しようとする編集部だからこそなのか、私が描き始めた半年後くらいに雑誌は潰れた。

 雑誌は潰れたのだが、そこで描いてた作家さんとはかろうじて交流があり、深紫’72先生の呼びかけでペニシリンⅨ先生、 尾山泰永先生、星野竜一先生、五割引中先生、、そして私、天馬ふぇみおなどのそうそうたる(?)作家陣が集まり、光が丘公園でゴザしいて酒を飲んだ。

 傍目には、社会の爪弾き者のクズなオッサン連中が平日の昼間から集まってのんきに酒飲んでるようにしか見えなかったかもしれないが、実際には社会の爪弾き者のクズなおっさん連中が平日の昼間からのんきに酒をかっくらって、しかも見苦しいまでに泥酔していたのである。

 特に幹事の深紫’72先生はまともに歩けないくらいに泥酔して、チャリンコでこけて顔面に傷を負っていた。

 なにしろ「いいちこ」をストレートで飲もうとするので私が「水か何かで割ったほうがいい」と注意したら、「氷結ストロング」で割って呑みだすようなお方なので、いつか冷たくなって路上に転がってるかもしれない。


《エンジェル飲み》

 エンジェルクラブは私が「天馬ふぇみお」名義でデビューした雑誌である。
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それ以前に別のペンネームで1年くらい描いていたのだが、その頃の絵はあまりに下手すぎて、さすがの私でも笑いのネタにすら使えず、中学生の黒歴史ノートのごとく、マ●コのように甘酸っぱい・・・いやむしろ生臭くしょっぱい青春の想い出として、押入れの一番奥にしまってある


 とにかく、エンジェルクラブで昔描いていた作家さんが集まって花見をした。
 ただし「エンジェル飲み」と銘売っていながら、今現在雑誌で書いてる人間は一人もいなかったりする。
 黒野マサカド先生を幹事に、草津てるにょ先生、伊駒一平先生、牧部カタル先生、URAN先生、カミタニ先生などが集まって、上野で飲んだ次第である。

 しかし、幻羅の時にしろ、今回のエンクラ飲みにしろ、花をまともに見た記憶がない。

 どうやら私は、桜の花ビラよりも、女の股間に開くバラの花ビラの方が好きらしく、桜そっちのけでシモネタ話しかしていなかった。

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 ちなみに、女のアソコに咲く花びらは、残念ながらバラの香りはせず、それどころか生臭い磯の香りがし、しかもその花弁は海水でも浴びたかのように濡れそぼってシワシワにしおれている。

 中学生の時はモザイクの向こう側にはバラのような美しい何かが花開いている、と夢想していたが、モザイクの向こう側に待っていたのはアワビのような何かであった。
(↓イメージ参照)

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 ナマコを最初に食べた奴は偉い、とよく言うが、アワビを最初に食べた人はもっと偉いと思う。そしてそれよりも、女のアソコを最初に舐めた人は、伝説の勇者と称えていいかもしれない。

 私の名前は天馬ふぇみお、花鳥風月を好む雅な男でありながらも、悲しい現実にもしっかりと目を向けるe-ロマン画家である。


 ちなみに、飲みの席で、編集さんからの心無い暴言についてぼやいてる作家さんが少なからずいた。

 私は幸い、エロ漫画業界ではそこまでひどい編集に当たったことはないのだが、一回だけブチ切れた編集さんがいた。そんなわけで次回は、ヤバイ編集さんについて語ってみよう