私の名前は天馬ふぇみお、常日頃から偏見と闘うファイティングe-ロマン画家である。

 エロ漫画家ほど偏見の多い職業はないだろう。1日の大半をチンチン勃起させながら過ごし、仕事もろくにせずにオナニーばっかりして、街行く女という女にスケベな視線を送りつつ声掛ける勇気がないから二次元で満足する人生行き止まり野郎・・・それがエロ漫画家だと世間の連中は思っている。
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 とんでもない話である。

 今日一日を振り返ってみても、私は2時間も原稿を描き、オナニーは二回しかせず、勿論外に一歩も出ないので街行く女に邪な考えなど抱こうはずもなく、ネット上の二次元の女にスケベな視線を送っていただけなのである。


《エロ漫画学会》

 そういった偏見をどうにかしようということで、3月某日、アキバにエロ漫画家や編集やライターが集結し、今後の社会的地位の向上について話あうことになった。
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 メンツは、天馬ふぇみお、黒野マサカド、白石なぎさ、草津てるにょ、中華なると、伊駒一平、稀見理都、ゆずぽん、カミタニ、URAN、そしてDMMコンテンツ部の女性編集S(以上敬称略)であった。

  飲み会初参加の白石なぎささんは可愛いペンネームの癖して普通におっさんであるが、私のファンだと公言してくれるありがたいお人なので、最近出た単行本二冊をあげて、ついでにアナルもあげちまおうかと思ったがワセリンをもってないのでやめておいた。

 ゆずぽん、カミタニ、URAN、Sさんは女性である。 
 この業界、意外と女性率が高いのだが、女性でエロ出版系の仕事をしている人は、スケベなんじゃねーかとか、枕営業してんじゃねーかとか、男以上に酷い偏見を受けているのは想像に難くないので気の毒である。
 そんな愚にもつかない偏見を抱くのは童貞の証拠だ、この腐れチンコが!・・・と声を大にして言いたい。

 私は女性編集Sさんと女性作家のゆずぽんさんに挟まれた席であった。

 漫画関係者はダサいオタクばっか、というのは古い偏見で、最近のエロマンガ業界関係者はオシャレな人も多い。
 Sさんもゆずぽんさんも結構イケてる女性だったので、イケてる美人二人に挟まれたイキやすい美チンの私はつい心も股間も舞い上がり、柄にもなくオナニーがどうとかGスポットの攻め方がどうとか、最近いつセックスをしたんだとか、ぶっちゃけ乳首は黒ずんでいるのかとか、セクハラまがいのきついシモネタ話ばかりしていた記憶がある。アルコールは一滴も飲んでないのでそのへんの記憶は鮮明である。

 女でエロ業界にいる奴なんてどうせどスケベでバター犬にマ●コ舐めさせたりしてんだろ(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ、と思っていたので本当に掛け値なしに、ゲスな下半身話しかしていなかった。 我ながら非常に後悔はしているが反省はしていない。
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世の中には獣姦好きの女性漫画家も実際にいるのだ。
「実録」と書かれてるからには本当にヤってるのに違いない。



 ちなみに、普通は女性の前でエグいシモネタやセクハラ発言するような人間は、女性陣の苦情を受けた幹事から注意されたり、幹事からハブられて飲み会に誘ってもらえなくなったりするものであるが、私についてはそんなことは一切ない。
 これは、シモネタを不快に感じさせない私の崇高なる人徳と爽やかなルックスの賜物であろう。もしくは、幹事で飲み会取り仕切ってるのが、他ならぬ私であることも若干関係してるかもしれない。


 飲み会では色々と有益な情報を聞けたので、それについて次回書きたいと思う。(続)