私の名前は天馬ふぇみお、これまでずっとチンチン・・・いやチンタイの住宅というの住まいを転々とし、下半身の方もズル剥けでも真性包茎でもない『仮』の包茎のチンチンだし、「自分はエロ漫画家です!」とハッキリ言える程のキャリアもない中途半端な作家、いうなればe-ロマン画家(仮)な男である

 現在「ガチコミ」という電子媒体で続きモノの温泉ネタエロ漫画を描いてるのだが、先程ようやく第5話を入稿した。7月中にはお送りします、と編集さんに言っていたくせに、結局入稿したのは8月の後半である。
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 何をのんびりやってたのかというと、のんびりしてたのではなく、夜逃げの準備に忙しかったのである


《とりあえず入稿》

 今やってる仕事は8話か9話までで完結させる予定の続きモノである。

 クライアントさんから「温泉旅館に長期逗留する3人のエロ人妻」という簡単なプロットだけを渡され、後は私が自由に話を作るシステムだが、当然ながら盗んだバイクで走りだす尾崎豊みたいに『自由』を履き違えて滅茶苦茶やっていいわけではない
 温泉に泊まりに来た人妻が宇宙人に攫われて触手でグチョグチョにされちゃいます、みたいなぶっ飛んだ話にしたら、100%ボツを喰らうだろう。
 「色っぽい女将」とか「浴衣でH」とか「露天でH」みたいなベタな展開をクライアント側も望んでいる訳なので、その辺のツボを外すわけにはいかないのである。

 で、ひと通りベタな展開はやったので、あと温泉旅館モノでベタな展開といえば『乱交』だろ、ってことで今回は乱交にチャレンジすることにした。
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 人妻3人と男3人の乱交、さらにそれを覗き見しながらエロい中居と主人公の青年がHする・・・結局トータル男女8人が入り乱れるという果てしなくとてもめんどくさいシチュエーションのストーリーにしてしまったわけだが、描き始めて激しく後悔した。
 なぜなら・・・・・

 『乱交』・・・超めんどくせー∑(゚Д゚)!!

 キャリア15年のエロ漫画家でありながら、私は考えてみればちゃんとした「乱交」を描いたことがこれまで殆どなかった。
 他人数で乱交、みたいな漫画はそれなりに描いたことはあるが、大抵は女性一人に男多数とか、乱交というていではあるけれどメインで描くのはヒロイン格の女性一人だとか、頑張ってもせいぜい女性二人が犯られちゃう話しか私は描いたことがなかった。
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↑昔よく描いてた凌辱モノの作品は大抵
大人数が出てくるが、女性一人か二人+男大勢
みたいなパターンが多かったのである


 今回のように4人も女性が出てきてそれぞれに見せ場を作りつつまとめるあげる・・・やってみるとこれがなかなか難しいのである。絵コンテを考える段階でとても頭を悩ませた。
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 ちなみに私事だが、二十代の頃、当時付き合っていた女性と一度だけ乱交パーティーに参加したことがある。お金を払ってそういうプレイが出来る新宿のとある場所へ 行き、とりあえず見ず知らずの女性にいきなり手を出す訳にもいかないので、他の方々がやってる隣でカノジョと始めようとしたが、私は途中でやめてしまっ た。

 「こんな不浄な行いはやっぱりやっちゃダメだε- (´ー`;)」と急に倫理に目覚めた訳ではない。単に他人の目が気になって緊張してムスコがまったく固くならなかったので ある。・゚・(ノД`)・゚・。。

 それ以来、実生活において『乱交』にチャレンジしたことはない。リアル乱交から逃げ続けてきた私にとって、今回の乱交漫画は15年越しのリベンジと言っても良かった。

 今回ばかりは逃げる訳にはいかないとコンテを描き上げたが、実際の作画作業はもっと大変であった。
 デッサンが難しくて全然筆が進まない。乱交から再び逃げ出したいと心から思った。



 あ、逃げ出すといえば、私事だがつい先日、10年住んでた練馬を離れ、東京の思い切り外れの田舎に逃避した。
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 親戚から『誰も住んでない空家があるからリフォームして住まないか』と持ちかけられたのがキッカケである。田舎にある築40年のボロ家だったが、チンチン・・・・いやチンタイに住んでオチン・・・・じゃなくて家賃をずっと払い続けるよりは、高いリフォーム代を払っても家賃無しで住める家に越したほうがいいんじゃないかと悩んだ末に移住を決めた次第である。

 両隣にすぐ家があった前の練馬のマンションではオナニーするのにも気を使っていたが、新天地は人気のない田舎なので思う存分窓あけっぴろげでオナニーが出来ると期待に胸と股間を膨らませていた。しかし、すぐ向かいは中学校なので、結局カーテンを閉め切ってひっそりとオナニーをする新生活を送ってる。
   結局、都会から田舎に逃げたからといって自分の抱えていた問題から逃れられる訳じゃないのだ。


 同じように「乱交」から逃げても真っ白な原稿はどこまでも追いかけてくる。無理矢理なまとめ方だが、とにかく夜逃げの準備や夜逃げ後の荷物の整理をしながら、私はシコシコと乱交の原稿を描き上げた次第なのである。

 乱交の何が大変か、そして引っ越しの何が大変かを、次回説明していきたいと思う。

(続)