私の名前は天馬ふぇみお、年末の侘びしさに溜息を漏らし、オナニーのあとの侘びしさにカウパー液を漏らすアンニュイ・オナニーe-ロマン画家である。

 年末というのは寂しい。特にクリスマスの日のオナニーは寂しい。
 イエス・キリストの生誕したこの日に、家に引き篭って「地獄のメリークリスマス」というエロDVDを観ながら一億匹の命を無駄に死に追いやっているのだ・・・虚しく無いわけがない。
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 あ、ちなみに一応言い訳しておくと、あくまでホラー映画だと思って借りたらエロビデオだったのである。騙されて最悪な気分である。

 虚しくて死んでしまいそうなので、今日は聖夜にふさわしい甘酸っぱい話をしたいと思う。


《ムスコ、フェミ太郎》

 私にはムスコがいる。フェミ太郎という名前で、七歳児だ。10年以上前から七歳で、そこから一切歳をとっておらず、いつまでたっても「~でしゅ」と幼児言葉を使う。何を言ってるか分からないと思うが私も何を話しているのか自分で分からない。

 とにかく私は一人で寂しい時はムスコのフェミ太郎(7歳)とよく会話をする。

 フェミ太郎がいつ生まれたのかは定かではない。

 10年以上前、こんな私にもセックスをする相手がいて、彼女は私のチンチンに『フェミ太郎』と名前とつけたのだ。

 で、最初は彼女がフェミ太郎に冗談ぽく「綺麗綺麗してあげましゅねー」と話しかけたりしていたのだろうが、いつしかフェミ太郎も「頭の先っちょが気持ちいいでしゅ」と声をあげるようになっていた。チンチンが喋っているのか、宿主である私が腹話術で喋っているのかは定かではないが、とにかくフェミ太郎はよく喋るようになった。

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↑隠れんぼするフェミ太郎 7歳(イメージ映像)

 何気ない冗談から始まったこととはいえ、いつしか「永遠の7歳児でたまに私の股間を離れて自由に外を歩きまわる」という謎の設定加えられ、のっぺらぼうだったはずのフェミ太郎はいつしか可愛らしい顔を手に入れ、スクリーントーンで作られた服まで着るようになった。「ふなっしー」がなんとなくキャラ付けが進んでいくうちに今日の際立ったキャラを手に入れたように、フェミ太郎も『七歳児の喋って踊れるチンコ』、という立派なゆるキャラに成長したのだった・・・私と彼女の中では。

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↑夕日を眺めるフェミ太郎 7歳(イメージ映像)

 しかし名付け親であったその女性とはやがてセックスする関係ではなくなり、フェミ太郎はその存在意義を失った・・・はずなのだが、一人で孤独に仕事をしているとたまにとても寂しくなることがあり、そんな時にフェミ太郎が「パパ、だいじょうぶでしゅか?」と話しかけてきてくれることがあり、私は「大丈夫だよ、ありがとうフェミ太郎、後で遊んであげるからね」と優しく撫でてやるのだ。
 傍からは中年男がチンコにマジックで顔を書いて腹話術を交えて一人でぶつくさ呪詛を唱えてるようにしか見えないかもしれないが、私は確かに大事な一人ムスコと会話をしているのである。10年経った今でもフェミ太郎は私が寂しそうにしてると話しかけてきてくれるのだ。

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↑クリスマスを祝うフェミ太郎 7歳(イメージ映像)

 ・・・・で、年末になってフェミ太郎と会話をしながらふと思った・・・・・・・

 俺の人生このままじゃイケないΣ(゚Д゚)!!!・・・と。

 チンコと会話するだけの人生をこのまま続けていたら私はいずれ特殊な病院でぶつくさ独り言いいながら日がな一日過ごす晩年を迎えるに違いない。とにかく現実の人間と会って話さなければ・・・そう思ったのである


《ミル・フィーユ呑み》

 そんなわけで私の急な思いつきで、知合の作家、ミル・フィーユ先生の家で先日宅飲みをすることになった。灰司先生も誘い3人で鍋を囲みながらしょうもない話をくっちゃべった次第である。

 以前も書いた通り、ミル・フィーユさんはエロ雑誌の読者投稿欄にイラストを送るハガキ職人から、編集さんにスカウトされてプロのエロ漫画家になったという稀有な人生を辿っている。ラジオにネタハガキを送るのが趣味な内気な高校生が(外見も含めて)そのまま大人になったような人なので、仕事と割りきって漫画を量産することもできなければ、大勢の人と会って話すのも苦手で、私以上の引き篭もり生活を送っていて、最近は3ヶ月に一本のスローペースで原稿を描きつつもっぱらツイッターで人とやり取りするのが愉しみ、というツイッター廃人になりつつあるようだった。

 私も仕事の宣伝のために作ったこのブログで殆ど仕事のPRを出来ていないので、仕事のPR用にツイッターをやろうか考えていたのだが、ミルさんに聞いてみたところツイッターで宣伝効果をあげようと思ったらツイッター上で色んな人をフォローしてコメント書き込んで仲良くなって、横のつながりを作らないといけないらしい。

 うーむ・・ネット上ですらそんなめんどい人間関係に気を使わねばならないとは、やはり私にはまだツイッターは早いようなのでしばらくはツイッター童貞を守り続けるしかなさそうだった。

 では私以上に人間関係に疎いミルさんはツイッターで一体何をしてるかというと、フォロワー同士でやり取りすることもなく、ひたすら↓こんなラジオのネタハガキのような投稿をしてはその反応に一喜一憂してるようである。

『死ぬ前に気づくこと』(ミル・フィーユ作)
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『ファイナルファイト』(ミル・フィーユ作)
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・・・確かに面白いん・・・面白いんだが・・・んな暇あるなら原稿描けΣ(゚Д゚)!

 そんなわけで、チンコにマジックで顔描いて腹話術で会話したら寂しさ紛れるよ、とだけアドバイスを言い残し、私はミル邸を後にしたのだった。

 年末は人に会う機会が多いので、次回も人と会った話をしようと思う。(続)