私の名前は天馬ふぇみお、自らの人生の大半を童貞として過ごし、童貞への深い愛着がありながらも、だからこそこのままではいけないと思い一年勃起し・・・いや、一念発起し、大学2年の時に童貞を捨てた、童貞サウザーe-ロマン画家である。
聖帝サウザーは『愛深きゆえに愛を捨てた男』であるが、性帝ふぇみおは『童貞深き故に童貞を捨てた男』なのである。何を言ってるのか分からねーと思うが、私も自分で何を言ってるのかよく分からない。
≪桧原村ワインツアー≫
高校時代の童貞仲間、Aは現在頭を丸めソムリエとして吉祥寺で『イタリアワイン阿部』 という店を構えていて、フェイスブック上で久々に交友を復活させたのだが、私の『チェルノブイリ』発言によってその交友は15分で焼失した。
一度失われた友情は戻ってこないと思われていたが、先日5年ぶりにAからメッセージが来た。
同じく高校時代の友人で早稲田大学を中退してソムリエになったⅯが、東京最後の秘境、桧原村でレストランを構えてるので、そこで『ワインと食事を楽しむ会』をするから来ないか、ということであった。参加者のほとんどはAの常連客だが、高校時代の仲間も数人来るという。呑めない私にとってワイン会はまるで興味の範囲外だが、かつての童貞仲間と20年ぶりに再会するのが楽しみで参加することにした。
↑「ヴィッラ・デルピーノ」 本格的なイタリアンをリーズナブルな値段で
食べれるが最寄駅の武蔵五日市駅から車で30分もかかるのが玉に瑕
高校時代の仲間はソムリエのA、桧原村でイタリアレストラン「ヴィッラ・デルピーノ」を営むM、早稲田を中退してITベンチャーを立ち上げた元コンピューター部のO、某有名家電企業に勤める元メタル野郎のK、有名自動車会社に勤めるM、の5人であった。
5人ともフェイスブックである程度の近況は知っていたが、実際に会って話すことでよりディープな近況を知ることができた。
ある者は結婚して子供が二人いたり、ある者は同棲中の婚約者がいたり、ある者は結婚して子供がいたけどある日タイ出張から戻ってきたら家がもぬけの殻でテーブルに離婚届が一枚置かれていたり(どうりで昔は娘の写真をちょいちょいFBに投稿していたのに最近はそれを一切しなくなった訳だ)、ある者は「17年以上ズルズルと付き合ってる彼女がもう32歳で結婚をせっつかれてる」と愚痴っていたがそんなことよりも彼女の年齢を逆算したら付き合い始めた時の彼女の歳が15歳になるんすけどそれって淫行条例違反じゃぁ(;´・ω・)?・・・とかそれぞれ十人十色な人生を歩んでいるようであるが、細かいことはいいとしてとりあえず全員無事に童貞を捨てていることに私は安堵を覚えた。
そして5人の話題はやはり童貞まっしぐらだった高校時代の思い出へと傾倒していく。
あの頃私や仲間たちは、合コンでカラオケに行けばヘビメタやアニソンを歌い、「セックス自由にやりたいな・・はい!どこでもマンコー♪」みたいな下ネタ替え歌を歌うという男子校のノリで生きていた。
カラオケでミスチルを歌ったりホットドッグプレスの読者モデルがしてるようなファッションを真似するような軟弱な輩を心底馬鹿にしていて「そこまで女に媚び売ってまでモテたくねーよ」と豪語していた。女に迎合するよりもあえて笑いを取りに行く自分を誇りに思っていた。
↑女に迎合しない本物の硬派とは
こういう男のことである
そんな尖った高校時代を送っていた私だが、しかし長すぎる年月は人間を素直な心に変えてしまうらしい。
「ごめんなさい!俺・・・高校時代ずっと自分にも皆にも嘘ついてました!ナンパな奴らを心底馬鹿にしていたけど、実は俺、心の内ではナンパな奴らが羨ましく仕方なかったっす。
本当は俺もモテたかったし軟派に振る舞いたかったけど、女子の前でミスチル歌ったりホットドッグプレスに載ってるような服着ても相手にされなかったらもっと惨めだから、しょぼい自分を守るために『男子校ノリだから俺は女ができないだけで女に媚び売ってまでモテたくねーし┐(´д`)┌』と言い訳してただけなんす!」
と私は魂の告白をしたのだった。20年以上自分を騙していたがもう嘘をつきとおすのも限界だったのだ。
旧友たちから「この嘘つき軟弱野郎が!」と蔑まされると覚悟していたが、元童貞の5人も床に膝まづき次々に告解していった
「実は俺も男子校ノリに逃げていたけど本当は女にモテたかったっす・・・」
「実は俺も・・・・・」
「俺も・・・」
それは大人になった元童貞小僧どもによる魂の禊といってもよかった。
ホットドッグプレスに連載していた北方謙三先生の伝説の人生相談コーナー、『試みの地平線』を読んでも高校生の頃はいまいちピンと来なかったが、今なら北方先生のお言葉の意味がよく分かる。
とりあえずこのブログを書き上げ次第、うじうじ悩むのはやめ、ソープに行ってこよう(≧∇≦)b・・・・・大人になるというのは、そういうことなのだから・・・。
あ、そうだ、食事とワインのことをまったく書いてなかったが、桧原村のレストラン 「ヴィッラ・デルピーノ」の料理は絶品なので近くに寄った際はぜひ足を運んでいただきたい。
(完)
聖帝サウザーは『愛深きゆえに愛を捨てた男』であるが、性帝ふぇみおは『童貞深き故に童貞を捨てた男』なのである。何を言ってるのか分からねーと思うが、私も自分で何を言ってるのかよく分からない。
≪桧原村ワインツアー≫
高校時代の童貞仲間、Aは現在頭を丸めソムリエとして吉祥寺で『イタリアワイン阿部』 という店を構えていて、フェイスブック上で久々に交友を復活させたのだが、私の『チェルノブイリ』発言によってその交友は15分で焼失した。
一度失われた友情は戻ってこないと思われていたが、先日5年ぶりにAからメッセージが来た。
同じく高校時代の友人で早稲田大学を中退してソムリエになったⅯが、東京最後の秘境、桧原村でレストランを構えてるので、そこで『ワインと食事を楽しむ会』をするから来ないか、ということであった。参加者のほとんどはAの常連客だが、高校時代の仲間も数人来るという。呑めない私にとってワイン会はまるで興味の範囲外だが、かつての童貞仲間と20年ぶりに再会するのが楽しみで参加することにした。
↑「ヴィッラ・デルピーノ」 本格的なイタリアンをリーズナブルな値段で
食べれるが最寄駅の武蔵五日市駅から車で30分もかかるのが玉に瑕
高校時代の仲間はソムリエのA、桧原村でイタリアレストラン「ヴィッラ・デルピーノ」を営むM、早稲田を中退してITベンチャーを立ち上げた元コンピューター部のO、某有名家電企業に勤める元メタル野郎のK、有名自動車会社に勤めるM、の5人であった。
5人ともフェイスブックである程度の近況は知っていたが、実際に会って話すことでよりディープな近況を知ることができた。
ある者は結婚して子供が二人いたり、ある者は同棲中の婚約者がいたり、ある者は結婚して子供がいたけどある日タイ出張から戻ってきたら家がもぬけの殻でテーブルに離婚届が一枚置かれていたり(どうりで昔は娘の写真をちょいちょいFBに投稿していたのに最近はそれを一切しなくなった訳だ)、ある者は「17年以上ズルズルと付き合ってる彼女がもう32歳で結婚をせっつかれてる」と愚痴っていたがそんなことよりも彼女の年齢を逆算したら付き合い始めた時の彼女の歳が15歳になるんすけどそれって淫行条例違反じゃぁ(;´・ω・)?・・・とかそれぞれ十人十色な人生を歩んでいるようであるが、細かいことはいいとしてとりあえず全員無事に童貞を捨てていることに私は安堵を覚えた。
そして5人の話題はやはり童貞まっしぐらだった高校時代の思い出へと傾倒していく。
あの頃私や仲間たちは、合コンでカラオケに行けばヘビメタやアニソンを歌い、「セックス自由にやりたいな・・はい!どこでもマンコー♪」みたいな下ネタ替え歌を歌うという男子校のノリで生きていた。
カラオケでミスチルを歌ったりホットドッグプレスの読者モデルがしてるようなファッションを真似するような軟弱な輩を心底馬鹿にしていて「そこまで女に媚び売ってまでモテたくねーよ」と豪語していた。女に迎合するよりもあえて笑いを取りに行く自分を誇りに思っていた。
↑女に迎合しない本物の硬派とは
こういう男のことである
そんな尖った高校時代を送っていた私だが、しかし長すぎる年月は人間を素直な心に変えてしまうらしい。
「ごめんなさい!俺・・・高校時代ずっと自分にも皆にも嘘ついてました!ナンパな奴らを心底馬鹿にしていたけど、実は俺、心の内ではナンパな奴らが羨ましく仕方なかったっす。
本当は俺もモテたかったし軟派に振る舞いたかったけど、女子の前でミスチル歌ったりホットドッグプレスに載ってるような服着ても相手にされなかったらもっと惨めだから、しょぼい自分を守るために『男子校ノリだから俺は女ができないだけで女に媚び売ってまでモテたくねーし┐(´д`)┌』と言い訳してただけなんす!」
と私は魂の告白をしたのだった。20年以上自分を騙していたがもう嘘をつきとおすのも限界だったのだ。
旧友たちから「この嘘つき軟弱野郎が!」と蔑まされると覚悟していたが、元童貞の5人も床に膝まづき次々に告解していった
「実は俺も男子校ノリに逃げていたけど本当は女にモテたかったっす・・・」
「実は俺も・・・・・」
「俺も・・・」
それは大人になった元童貞小僧どもによる魂の禊といってもよかった。
ホットドッグプレスに連載していた北方謙三先生の伝説の人生相談コーナー、『試みの地平線』を読んでも高校生の頃はいまいちピンと来なかったが、今なら北方先生のお言葉の意味がよく分かる。
とりあえずこのブログを書き上げ次第、うじうじ悩むのはやめ、ソープに行ってこよう(≧∇≦)b・・・・・大人になるというのは、そういうことなのだから・・・。
あ、そうだ、食事とワインのことをまったく書いてなかったが、桧原村のレストラン 「ヴィッラ・デルピーノ」の料理は絶品なので近くに寄った際はぜひ足を運んでいただきたい。
(完)
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- 近況報告2016