私の名前は天馬ふぇみお、毎日たくさんの命の元を放出させながらも子作りには一切活用せず、ただ右手という名の大量破壊兵器で数千万匹を虐殺し続ける、大量破壊精子e-ロマン画家である。
  自分のDNAを受け継いだ子供をこの先残すことはないだろうが、この世に何か生きた証を残したい。それが私にとっては単行本である・・・たとえそれが男女がセックスして罪のない精子が大量殺戮されるだけの内容だとしても・・・(-ω-;)


《単行本と女豹とロリ声と》

 単行本を出してくれる海王社(=ぶんか社)で直接仕事をしたことはないが、盟友の伊駒一平先生がよくエロ漫画家飲み会にぶんか社の編集さんを呼ぶので個人的に仲良くしている編集さんは何人かいる。

 今回私の単行本作業の担当を勤めてくれるのは、飲み会にも何度か来てくれている、ぶんか社の女豹と呼ばれる女性編集、Iさんであった。彼女は見た目はボディコンを着こなすわけでも爆乳でもない普通の可愛らしい女性である。が、魅惑のロリアニメ調ボイスを武器に担当漫画家を軒並み腑抜けにするといわれ、それが女豹と恐れられる所以である。
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↑電話で声だけ聴くとこんな感じのイメージである。

 もっともすべての漫画家がアニメオタクな訳ではない。筆おろしの相手が32歳のOLだったという熟女スキーでアニメも殆ど観ない私は女豹のロリアニメボイスなど恐れるに足らずと高をくくっていた。


 単行本のタイトルをどうするかIさんとメールで打ち合わせした時のことだ。

 今私が電子配信で連載してる「欲求不満の人妻は温泉旅館で激しく悶える」という糞長いタイトルの漫画だが、紙の単行本にする際は大人の事情で別のタイトルに変えねばならなかったのだ。
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 Iさんは「ウチの上司がこんなタイトルを考えたのですがどうでしょうか」といって『人妻温泉淫乱交尾』というタイトルを提示してくれたが、私は電子配信で読んでくれてる読者が「あ、あの漫画が単行本になってるんだΣ(゚Д゚)」と分かるようなタイトルの方がいいと思い、そこで「欲求不満の人妻は温泉旅館で激しく悶える」を彷彿とさせるようなタイトルということで『肉欲人妻は温泉宿で激しく悶える』という類似タイトルを考えた。

 ただ、一応編集サイドの顔も立てるためにプランBとして「人妻温泉淫乱交尾」をミックスさせて『人妻は温泉宿で淫らに交尾る(交尾るの振り仮名は後でテキトーに考える)』というのも即興でこさえ、この二つを軸に考えましょう、とメールでIさんに伝えた。

  するとすかさずIさんから返信が来た。
「わかりましたぁ。では早速、『人妻は温泉宿で淫らに交尾る』でイケるか上に話を通してみますね(*´∀`*)」と・・・。
 ちょっと待て・・・案として二つ出したのに有無を言わさずそっちに決定かよΣ(゚Д゚)!?
 編集サイドで一方的に決めるのは筋が違うだろう。私にも漫画家としての意地があるので、文句を言ってやろうとIさんに電話を掛けた。

 Iさんが得意のロリアニメボイスで応対する
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「あ、ふぇみお先生♡『交尾る』の読ませ方ですけど『ハメる』でいいですよね°(⁰▿⁰)✧?」

ふぇみお「いや・・そんなことよりタイトルを一方的に決めるのは・・・・」

Iさんは聞く耳もたず話を続ける
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「え・・・ふぇみお先生・・・『ハメる』のお嫌いですかぁ(´・ω・`)?」

ふぇみお「いや・・・ハメるのは大好きっすけどそういう事じゃなくてタイトルを一方的に・・・」

さらにIさんが畳みかける
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「じゃぁ、『人妻は温泉宿で淫らに交尾(ハメ)る』で決まりですね、ふぇみおせんせ♡(o^―^o)♡」

ふぇみお「は・・・はい・・・ぼ・・・僕もそのタイトルしかないと思ってました(〃´∪`〃)ゞ」


・・・・こうして10冊目の単行本のタイトルは有無を言わさず『人妻は温泉宿で淫らに交尾(ハメ)る』に決まったのであった。
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2月6日に発売予定である



ぶんか社の女豹、I女史・・・・恐ろしき辣腕編集であった

(続く)