私の名前は天馬ふぇみお、ストレス耐性のない貧弱なメンタルとオーガズム耐性のない早漏なペニスを併せ持つメンペナe-ロマン画家である。
あ、メンペナというのは最近ネットでよく使われる造語で、メンタルペニスを略した言葉らしい。
心と股間は密接に連動している。女性には分からないだろうがストレスによって男のチンコのコンディションは簡単に駄目になってしまう。ただでさえチンコの大きさと硬さに問題を抱えている私にとってこのストレス社会は本当に行き辛い世の中なのだ。
《営業という名の闘い》
さて、営業の話である。
出版社に営業に行くと応対してくれた編集が値踏みするように黙々と私の描いた漫画に目を通す訳だが、この待ってる間が非常に嫌だ。ストレスで胃がキリキリしてチンコも下を向いている。しかし漫画家は顔を下に向けつつも、チラチラその編集さんを観察する。作家としてぶっちゃけた事を言わせてもらうと編集さんががこちらを値踏みしているのと同様に、こっちも編集さんの値踏みをしているのだ。
なにしろ「自分や自分の漫画を果たして目の前の編集に気に入ってもらえるか」というのは非常に大事だが、それとは別にこの編集さんに編集としてどれだけの力があるのかというのはもっと大事だったりする。
例えば私が昔プレイコミックで人気原作家の夏原武先生と組んで身分不相応に連載をゲット出来たのは、私が持ち込んだ原稿が優れていたからではなく、たまたま副編集長の好みに合致していて気に入ってもらえたからである。
同じように好感触だったとしても編集部内で力のない新人さんとベテラン編集さんとでは仕事に発展する可能性は天と地ほど違うし、逆に作品に対して厳しいことを言われたとしても漫画のノウハウも禄に知らない新人さんとヤリテ編集さんだと得られるモノがまるで違う。それに仕事に結びつかなかったとしても後者ならまだ納得がいく。
だから営業に行き原稿を渡した途端に編集さんが↓こんな感じで読み始めたら、その瞬間に「ああ・・・今日は時間の無駄だった( ゚д゚;)」とゲンナリする訳だ。
この絵を見れば同業者ならすぐ「この編集はダメだ」とピンとくるだろう。
風貌がチンコに似てるから( ゚д゚)?いや、違う。そんなことはどうでもいい。
チンポに似てる上に肌の色が浅黒すぎるから(*´艸`*)?
いや、そんなことはもっとどうでもいい。
原稿の読み方が問題なのだ。
漫画の原稿というのは一枚一枚仕上げていくわけだが、製本され読者の手元に届くときには↓このように見開きで二枚一緒に読む形になる。
だから漫画家は奇数ページと偶数ページを並べて見開きで見た場合どう見えるかを常に 考えながら描く。
右ページはコマ割りが細かいから左ページでは大ゴマ使おうとか、読者がページをめくりたいと思えるように左ページの最後は思わせぶりなシーンで〆ようとか、絵コンテの段階で考えて描く訳だ。
漫画家なら基本中の基本技術である。当然まともな編集者は製本してない原稿を読む時でも原稿を二枚並べて見開き状にする。
↑こんな感じで一枚ずつ読んでくようなのは完全なド素人レベルといっていい。
なのでこんな編集さんに当たった日には好感触か悪感触か関係なく「ああ今日はハズレだ」とゲンナリする訳である。
いかにも新人っぽい編集さんが上のような読み方した上で「・・・で、コレの何が面白いんですか(´Д`) ?」とかしたり顔で言ってこよう日には心がバキバキに折られてメンタルインポ状態になる。
3日くらいはオナニーする気もなくなり「ああ、俺はこのまま男としても漫画家としても終わっちまうのかな・・・いっそティッシュに包まれ便所に流されてく精子のように消えてしまいたい(´;ω;`)」とSNSで呟くようになったらそれはもう完全にメンヘラ・・・いやメンペナである。
かくも恐ろしい『営業』なので赴くのには勇気がいる。
エロの方の仕事が結構忙しかったのでずっと営業を怠っていた私だが、8utteflyのライブで生歌を聴いて奮い立って営業に行こうと決意したわけである。
よかった、ようやく当初の話に繋がったε-(´∀`*)
普通雑誌には『持ち込み原稿募集!』とか書いてあるものだが、雑誌によってはそういう募集をしていないものもある。募集してないんだったらその雑誌には新人作家の需要がないという事だから普通は営業なんてかけないが、私はあえてその雑誌の編集部に「持ち込みしたいんです!」と電話をかけた。
ちなみにその雑誌を特に愛読してた訳でもない。単にライブ直後でテンションが絶頂に達してるので「どーせなら思い切りハードルの高いとこに電話してみっか∑q|゚Д゚|p!!」という無双モードだったのだ。
電話をかけた直後はテンションダダ上がりだったのだが、後日営業行く際には平常テンションに戻っていたので胃をキリキリさせながら出版社に行き、案の定仕事につながる気配もなく、顔とチンコを俯かせてメンタルペニスをやられたメンペナ状態で帰るのであった。
絶頂に達した後で急激に虚しく落ち込むのはオナニーでも営業でも一緒なのだろう(゚A゚;)。
そして帰路の最中に改めて思うわけだ・・・こんな思いしながらオーディションやネタ見せに赴く歌手や芸人さんってすげぇΣ(゚Д゚)!!、と。
(完)
あ、メンペナというのは最近ネットでよく使われる造語で、メンタルペニスを略した言葉らしい。
心と股間は密接に連動している。女性には分からないだろうがストレスによって男のチンコのコンディションは簡単に駄目になってしまう。ただでさえチンコの大きさと硬さに問題を抱えている私にとってこのストレス社会は本当に行き辛い世の中なのだ。
《営業という名の闘い》
さて、営業の話である。
出版社に営業に行くと応対してくれた編集が値踏みするように黙々と私の描いた漫画に目を通す訳だが、この待ってる間が非常に嫌だ。ストレスで胃がキリキリしてチンコも下を向いている。しかし漫画家は顔を下に向けつつも、チラチラその編集さんを観察する。作家としてぶっちゃけた事を言わせてもらうと編集さんががこちらを値踏みしているのと同様に、こっちも編集さんの値踏みをしているのだ。
なにしろ「自分や自分の漫画を果たして目の前の編集に気に入ってもらえるか」というのは非常に大事だが、それとは別にこの編集さんに編集としてどれだけの力があるのかというのはもっと大事だったりする。
例えば私が昔プレイコミックで人気原作家の夏原武先生と組んで身分不相応に連載をゲット出来たのは、私が持ち込んだ原稿が優れていたからではなく、たまたま副編集長の好みに合致していて気に入ってもらえたからである。
同じように好感触だったとしても編集部内で力のない新人さんとベテラン編集さんとでは仕事に発展する可能性は天と地ほど違うし、逆に作品に対して厳しいことを言われたとしても漫画のノウハウも禄に知らない新人さんとヤリテ編集さんだと得られるモノがまるで違う。それに仕事に結びつかなかったとしても後者ならまだ納得がいく。
だから営業に行き原稿を渡した途端に編集さんが↓こんな感じで読み始めたら、その瞬間に「ああ・・・今日は時間の無駄だった( ゚д゚;)」とゲンナリする訳だ。
この絵を見れば同業者ならすぐ「この編集はダメだ」とピンとくるだろう。
風貌がチンコに似てるから( ゚д゚)?いや、違う。そんなことはどうでもいい。
チンポに似てる上に肌の色が浅黒すぎるから(*´艸`*)?
いや、そんなことはもっとどうでもいい。
原稿の読み方が問題なのだ。
漫画の原稿というのは一枚一枚仕上げていくわけだが、製本され読者の手元に届くときには↓このように見開きで二枚一緒に読む形になる。
だから漫画家は奇数ページと偶数ページを並べて見開きで見た場合どう見えるかを常に 考えながら描く。
右ページはコマ割りが細かいから左ページでは大ゴマ使おうとか、読者がページをめくりたいと思えるように左ページの最後は思わせぶりなシーンで〆ようとか、絵コンテの段階で考えて描く訳だ。
漫画家なら基本中の基本技術である。当然まともな編集者は製本してない原稿を読む時でも原稿を二枚並べて見開き状にする。
↑こんな感じで一枚ずつ読んでくようなのは完全なド素人レベルといっていい。
なのでこんな編集さんに当たった日には好感触か悪感触か関係なく「ああ今日はハズレだ」とゲンナリする訳である。
いかにも新人っぽい編集さんが上のような読み方した上で「・・・で、コレの何が面白いんですか(´Д`) ?」とかしたり顔で言ってこよう日には心がバキバキに折られてメンタルインポ状態になる。
3日くらいはオナニーする気もなくなり「ああ、俺はこのまま男としても漫画家としても終わっちまうのかな・・・いっそティッシュに包まれ便所に流されてく精子のように消えてしまいたい(´;ω;`)」とSNSで呟くようになったらそれはもう完全にメンヘラ・・・いやメンペナである。
かくも恐ろしい『営業』なので赴くのには勇気がいる。
エロの方の仕事が結構忙しかったのでずっと営業を怠っていた私だが、8utteflyのライブで生歌を聴いて奮い立って営業に行こうと決意したわけである。
よかった、ようやく当初の話に繋がったε-(´∀`*)
普通雑誌には『持ち込み原稿募集!』とか書いてあるものだが、雑誌によってはそういう募集をしていないものもある。募集してないんだったらその雑誌には新人作家の需要がないという事だから普通は営業なんてかけないが、私はあえてその雑誌の編集部に「持ち込みしたいんです!」と電話をかけた。
ちなみにその雑誌を特に愛読してた訳でもない。単にライブ直後でテンションが絶頂に達してるので「どーせなら思い切りハードルの高いとこに電話してみっか∑q|゚Д゚|p!!」という無双モードだったのだ。
電話をかけた直後はテンションダダ上がりだったのだが、後日営業行く際には平常テンションに戻っていたので胃をキリキリさせながら出版社に行き、案の定仕事につながる気配もなく、顔とチンコを俯かせてメンタルペニスをやられたメンペナ状態で帰るのであった。
絶頂に達した後で急激に虚しく落ち込むのはオナニーでも営業でも一緒なのだろう(゚A゚;)。
そして帰路の最中に改めて思うわけだ・・・こんな思いしながらオーディションやネタ見せに赴く歌手や芸人さんってすげぇΣ(゚Д゚)!!、と。
(完)
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