私の名前は天馬ふぇみお、エロ業界のイキ仏…いや生き仏と呼ばれるチンチン解脱e-ロマン画家である。
 毎年2月14日が近づくと世間の煩悩まみれのバカップルどもは浮かれポンチになるが、私はいたって冷静である。翌日の2月15日はお釈迦様の命日だというのに何を浮かれてるんだ、と冷めた気持ちでDMM.comで『バレンタインデー・レズ~大好きなあの子とエッチがしたくて‘媚薬入りの本命チョコ’をあげたら…を視聴するのであった。
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 さて、そんな訳でもうすぐお釈迦様の命日である。瞑想に耽りやがてサトリを得た仏陀を見習い、私も日々妄想に耽っている
 シコった後の一瞬だけは毎回サトリを開きかけるのだが、10分後にはまた煩悩に支配されてしまう。シコリの先にサトリなし…私は人生における諸行無常を痛感するのであった。

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 仏教信者ではないが生粋の手塚治虫信者である私は当然、仏陀の生涯を描いた不朽の名作「ブッダ」も全巻持っている。
ブッダ 12

 中でも私が好きなキャラがアッサジである。

 アッサジは学もなく知能も低いのだが未来を見通す力を持っている。そして自分がいずれ獣達に食い殺される、という凄惨な未来を知りながら怖気ることも狼狽えることもせず、運命を受け入れ静かにその日を迎えるのだ。

 アッサジの死はシッダールタ(若き日の仏陀)に強い影響を与え、それが悟りに繋がっていく。前置きが長くなってしまったが、ブッダの命日にちなみ、今日は現代に蘇るアッサジについて語りたいと思う。


《平成のアッサジ》

 交際相手からの激しいDV軟禁行為を達観した面持ちでヘラヘラと笑って受け止める女豹。どうやら過去にろくな男と付き合ってこなかったらしい。

DV男の前はどんな男と付き合ってたわけよ?
私は女豹に尋ねた。

その前は何百万も借金してる人でぇ…でも私と付き合ってる間で半分くらい借金返したんですよぉ~(*ノω・*)テヘ
女豹は誇らしげに言った。
「え…お前が貢いで借金返済したってこと?」
違いますぅ…私貢いだりとかそういうことは絶対しないですぅ。そういうのは絶対ないですぅ(●`ε´●)
女豹は無いを張って誇らしげにそう主張した。
男に貢ぐようなアホ女もDVを許容するメンヘラ女もバカさ加減では一緒だと思うのだが、女豹の中では強くこだわりがあるようであった。

ちゃんとお説教して自分で返させたんですぅ。でもフリーターなのに全然節約とかしなくてやっぱどうしようもない人でしたぁ(;´д`)
女豹に説教されるような男なんだからそりゃどうしようもないに決まっている。

「その前は?」
外国の人と付き合ってたんですけどぉ、仕事は一応してたけどまっとうな仕事じゃないっぽくてぇ…
「どこの国の人?」
カンボジアの人ですぅ(●´ω`●)
「それお前を軟禁した奴だろΣ(´゚д゚`)!!?

 獣に自分の身を食べさせたアッサジの如く、女豹は仕事のためにカンボジア人に自分のカラダを喰わせ、あげく軟禁されたのであった(前回参照)
・・・にもかかわらずそのカンボジア男も『元カレ』の範疇に入れてしまう彼女の度量の広さに私は呆れを通り越して逆に感動を覚えるのだった( ;∀;)
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「他にまともに仕事してる男いなかったのかよ(;´Д`)!?」
ニートや借金もちの彼氏ばかりをゲットする方が難しいだろうに、よほどこの女はダメ男ばかりを引き寄せる負のオーラでも放っているのだろうか

大昔に体育大の男の人と付き合っていてぇ…その人が『俺は一生働かない』って言ってる人だったんでぇ…人って初めの一歩でつまずくと転がりっぱなしになるんですかねぇ~(●´ϖ`●;)
女豹は他人事のようにヘラヘラ笑って言うのだった。

 つーか女豹の分際でなかなか深いことを言うではないか(´゚д゚`)

いいんです…私はこのまま独り身で孤独死するんですぅ┐(´д`)┌
 女豹は達観したようにそう呟いた。
 その姿は、獣に喰われて死ぬ未来を知りながらも泰然自若に生きるアッサジのようであった。

 女豹のことをバカだメンヘラだと小馬鹿にしていた私だが、アッサジのようなこの女を見ていると、実は自分は後世に残るとんでもない聖者を目の当たりにしてるのではないか…とさえ思えてくるのだった。

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 そして改めて女豹の顔をまじまじと見て…『なはずはね┐(´д`)┌!!!』と考え直すのであった。

(続)